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2007年10月05日(金) 16時20分

給油後の活動、明かさず 米艦問題で政府が答弁書朝日新聞

 テロ対策特別措置法の補給対象となる対テロ作戦だけでなく、対象外の対イラク作戦にも従事していた米揚陸艦「ジュノー」の05年当時の艦長が朝日新聞の取材に対し、「海上自衛隊から給油を受けた」と証言した問題で、政府は5日、答弁書を閣議決定した。「補給を受けていた時期に(対テロの)『不朽の自由作戦』に従事していたことは、05年当時米側に確認済み」としている。

 江田憲司衆院議員(無所属)の質問主意書に答えた。米海軍は、朝日新聞の取材に対し、同艦が05年当時、対テロ作戦のほか、イラク作戦にも参加していたことを明らかにしている。この点について、答弁書では「米側からジュノーが『イラクの自由作戦』に従事していた旨を元艦長が発言したとの事実はないとの回答を得ている」としている。

 答弁書では、海自の補給艦がジュノーに給油したのは05年1月17日、同2月23日であるとしたうえで、ジュノーが「不朽の自由作戦」に従事していたことを「05年当時に」確認した、とした。政府は今月初め、この点について与党側に「米側に再確認中」と説明している。また、元艦長が「燃料と食料の補給を受けた」と証言した点については「食料の補給を実施したとの事実はない」としている。

http://www.asahi.com/politics/update/1005/TKY200710050195.html