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2007年10月05日(金) 00時00分

ナンバー着色カバー禁止…ひき逃げ時、確認に支障ZAKZAK

 2008年初めに検討会を設置して規制対象を詰め、関係法令を改正したい考えで、09年にも禁止する方針。着色率で規制範囲を限定すると街頭検査などが煩雑になるため、無色透明なカバーも含めて全面禁止の可能性もある。

 カバーは樹脂製で、濃い黒色系から無色透明まで多くの種類があり、カー用品販売店などで数千円で売られている。国交省が1100人を対象に7月に実施した調査では、自動車保有者の3.5%が装着していた。

 ナンバープレートは道路運送車両法や同法の施行規則上、常に読み取れるようにしなければならない。速度違反自動監視装置(オービス)にナンバーが写らないようにする特殊素材のカバーについては、装着を禁止している都道府県が多いが、通常のカバーは規制がなかった。

 このため国交省には数年前から「車を使った犯罪を助長する」などの意見が寄せられ、7月の調査でも90%以上が何らかの規制が必要と回答、偽造ナンバーを見破りにくいとの指摘もある。

 無色透明なカバーでも、紫外線などによる経年変化でナンバーが見えにくくなる可能性があるため、国交省は近く研究機関に依頼して影響を調べる。

 検討会は有識者やメーカー、販売店関係者らで構成。運輸支局などでナンバーを取り付ける際に汚れにくいよう加工したプレートを選べる制度や、プレートの角度を変えられる装置の規制についても議論する予定だ。


ZAKZAK 2007/10/05

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