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2007年10月05日(金) 11時49分

求刑の8倍罰金判決、東京都知事選出馬男に鹿児島地裁読売新聞

 一方通行の道をバイクで逆走するなどして、道交法違反の罪に問われた熊本市の自称文筆業外山恒一(とやま・こういち)被告(37)の判決で、鹿児島地裁(渡部市郎裁判官)が「検察官の求刑(罰金1万5000円)は著しく軽きに失する」として、求刑の8倍に当たる罰金12万円を言い渡したことがわかった。

 外山被告は4月の東京都知事選に立候補、落選したが、政見放送で「こんな国滅ぼせ」などと過激な発言を繰り返し話題になった。

 2日の判決によると、外山被告は昨年1月、鹿児島市内の一方通行の道路を逆走。同年7月には同市内の道路を、法定速度を20キロ超える時速50キロで運転した。外山被告は反則金の納付に応じず、「裁判で話す」と出頭を拒否し、今年6月、鹿児島県警に逮捕された。

 渡部裁判官は量刑の理由について「悪法には従わなくてもよい、などと身勝手な言い分を述べ、反省の情はみじんも見られない」などと断じた。

 外山被告は都知事選のほか、2005年11月の鹿児島県霧島市議選や今年4月の熊本市議選にも立候補し、落選している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071005i203.htm