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2007年10月05日(金) 21時19分

淀川16歳少年殺人、とび職少年が無罪を主張 大阪地裁朝日新聞

 大阪市旭区の淀川河川敷で2月、とび職の江口時斗さん(当時16)が殺害された事件で、大阪家裁が殺人幇助(ほうじょ)罪で検察官送致(逆送)を決定し、大阪地検から殺人罪で起訴されたとび職の少年(16)の初公判が5日、大阪地裁で開かれ、少年は「殺害行為には加わっていません」と述べて無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、とび職少年は、主犯格とされる会社員の少年(16)=殺人罪で起訴=から女性問題でトラブルになっていた江口さんの殺害計画を知らされ、協力を約束するメールを送信。現場で江口さんの首を木刀で殴るなどしたと指摘した。一方、弁護側は冒頭陳述で、会社員少年による暴行を止めようとしたと反論した。

 遺影を手に傍聴した江口さんの母親は閉廷後、「息子はもう帰ってこない。本当のことを正直に話してほしい」とコメントした。

http://www.asahi.com/national/update/1005/OSK200710050074.html