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2007年10月05日(金) 19時45分

閣僚の責任格段に大きい 首相、「政治とカネ」で東京新聞

 福田康夫首相は5日午後、参院本会議の代表質問で「政治とカネ」の問題に関し「閣僚は政治資金の透明性を確保する責任が格段に大きい」と述べ、厳格な管理と、問題が指摘された場合の十分な説明が必要との認識を示した。

 首相の所信表明演説に対する衆参両院での3日間の代表質問は終了。論戦の舞台は9日から衆院予算委員会に移る。

 首相はインド洋での海上自衛隊による給油活動の意義を訴え「継続の必要性を理解してもらえるよう全力を尽くす」と強調。石破茂防衛相は「(海自活動が)仮に終了すれば、各国艦船はテロ攻撃の危険性の高い岸壁での給油を余儀なくされる」と理解を求めた。

 首相はイラク戦争への燃料転用疑惑に関し「テロ対策特別措置法の趣旨に沿って適切に使用されていると認識しているが、防衛省で再確認している」と指摘した。

 日本軍が沖縄戦で「集団自決」を強制したとの記述を削除した教科書検定意見に関し「軍の関与を否定するものではないが、沖縄県知事、県民の思いを重く受け止め文部科学省で検討している」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100501000720.html