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2007年10月05日(金) 19時33分

不払い残業過去最多 1679社が227億円、06年度東京新聞

 労働基準監督署の是正指導を受け、2006年度に100万円以上の不払い残業代を支払った企業は、前年度に比べ10%増え1679社で過去最多だったことが5日、厚生労働省のまとめで分かった。支払った残業代の総額は約227億円。

 企業数は集計を始めた03年度以降、一貫して増加しており、残業代が払われないサービス残業が広がっている実態があらためて浮き彫りになった。厚労省は「不払い残業は違法との認識が労働者に広がり、労基署への相談が増えていることが増加につながっている可能性がある」とみている。

 不払い残業は長時間労働を助長するとされており、厚労省は「企業の労働時間管理が徹底されていない」として、今後も企業に対する指導強化を図る。

 厚労省によると、不払い残業代を受けた労働者数は約18万3000人で、前年度より約1万5000人増加。1人当たりの平均額は12万円、1社当たりの平均支払額は1353万円だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100501000726.html