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2007年10月05日(金) 19時24分

外板内部に2メートルの腐食 金属疲労で亀裂か東京新聞

 佐賀空港に着陸した中華航空のボーイング737−800型の尾部に見つかった大きな亀裂周辺のアルミ合金製の外板が、内部から腐食していたことが5日、国土交通省などの調べで分かった。腐食のため強度が低下、飛行を繰り返した結果、亀裂ができたとみられる。

 修理を終えた同機は台湾に戻るため、乗客を乗せずに5日午後2時半に離陸したが、直後に速度計のトラブルで佐賀空港に引き返した。

 国交省と中華航空によると、外板は亀裂の周辺で長さ2メートル前後にわたって腐食。近くにあるトイレの配管から漏れた液体などで腐食し、飛行を繰り返す間に金属疲労を起こして、最終的に佐賀空港で亀裂ができたとみられる。

 中華航空は腐食を取り除いた上、アルミ合金製の板で亀裂を覆うように補強して修理。ほかの部分にも腐食がないか調べたが、亀裂周辺以外には見つからなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100501000709.html