英会話学校最大手のNOVA(大阪市)が、レッスンを解約した生徒への返金が遅れていることを認め、「処理が膨大なため」と説明していることが5日、分かった。外国人講師らが加入する労働組合「ゼネラルユニオン」が記者会見で明らかにした。
給与の遅配などが判明したため、ユニオンが9月20日付でNOVAに警告書を送付。5日付の回答書の中で返金遅れを認めた。
回答書では、外国人講師への給与支払いはすべて完了したと説明。返金遅れについては「事態を改善すべく全力で取り組んでいる」としている。教室の閉鎖に関しても「生徒に迷惑が掛からないように最善を尽くしている」と回答した。
しかし、ユニオンは「日本人スタッフへの遅配は続いており、給与支払いを受けずに帰国した外国人講師も多くいる」と指摘。今後、労働基準監督署などに猿橋望社長から事情説明を求めるよう促すという。