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2007年10月04日(木) 03時07分

L&G「配当→役務手当」と言い換え、出資法違反逃れか読売新聞

 「円天」と呼ばれる独自通貨や高額の配当を宣伝材料に、5万人の会員から総額1000億円に上るとみられる「協力金」を集めていた「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京・新宿)が今年1月ごろから、会員に支払う配当を「役務手当」と言い換え、会員が新規の会員を勧誘する行為も、「仕事だ」と強調していたことがわかった。

 配当を、労働の対価と装うことで、利息の支払いを約束して資金を預かることを禁じた出資法違反での摘発を免れようとしたとみられる。警視庁は3日、波和二(かずつぎ)会長(74)を任意で事情聴取するなど、こうした偽装工作の実態解明を進めている。

 警視庁の調べによると、同社は、年利36%の高配当や「円天」の支給と引き換えに、会員から1口100万円の「協力金」を募っていたが、新規の会員集めが頭打ちになった昨年末ごろから資金繰りが急速に悪化し、今年1月になると会員への配当が滞り始めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000001-yom-soci