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2007年10月04日(木) 09時38分

徒然にWeb2.0 Amazonでオリジナル製品を販売する(1)ツカサネット新聞

「Amazonでオリジナル品を販売する場合の手続きを調べて欲しい」と頼まれた。8月の暑い盛りのことだった。

Amazonといえば、言わずと知れたインターネットにおける書籍、DVD等の通信販売の老舗的存在だ。Amazon.comは元々はアメリカの企業だが、Amazon.co.jp(アマゾン・ジャパン)ができて、日本でも広く利用されるようになった。

職場や家庭におけるパソコン、インターネットの普及により、40代、30代以降の若い世代にとっては本をインターネット通販で購入することが当たり前になりつつある。本やDVDを出版するに当たってネット販売は、販路として必ず検討されることであろう。

「Web2.0」と呼ばれる今のインターネットの世界の中でも、Amazonは偉大な役割を果たしている。多くのレビューを掲載し、今まで見ているだけだったユーザーを発言者としてWebへの参加を促したことや、優れた検索結果を生み出したことなどにより、競争の激しいWebの世界で確固たる地位を築いたのである。

楽天ブックスをはじめとしてさまざまなネット通販が後に控えているが、インターネットで本を売るならアマゾンは外せない候補である。ここで「販売していただけるか」どうかは、ネット通販における売り上げに大きくかかわってくる。

「なんとしてでもAmazonで売りたい」そんな熱い思いを込めてAmazon.co.jpのサイトを訪れ、商品の販売方法が書いてあるページを探してみる。「お問い合わせはこちら」というリンクをクリックすると、出てきたのは「オンラインヘルプやよくある質問をご覧下さい」というメッセージだった。

普段コンピュータをあまり使い慣れていない人なら、ここで悲鳴をあげたくなることだろう。説明ページをざっと眺めてみると詳細で、かゆいところに手が届くような充実ぶりである。丁寧なのはいいが、これを全部読まなければならないのは荷が重い。

マウスでページをめくりながら読んでいくことは、時間のかかる疲れる作業だ。販売方法にはいくつか選択肢があり、該当するものを選んでクリックすると別のページに飛んでしまう。戻ろうと思っても画面には複数の似たようなウィンドウが開かれていて、どれだったかわからなくなってしまう。

「電話で問い合わせ、資料を送付してもらえないだろうか」と思うのだが、電話番号がどこにも書いていない。Amazonは電話問い合わせのサービス窓口を設けていないのである。

「電話でのお問い合わせ」というボタンがあり、そこから電話番号を知らせると折り返しAmazonから電話をいただけるとのこと。そちらで済ませれば楽かもしれない。しかし目の前にある、丁寧なヘルプやQ&Aをひとつも読まずに電話をいただくのはためらわれる。なんとしてでも「こちらの商品を販売していただきたい」からである。

やはり自分でヘルプを読んで調べよう。姿勢を正してマウスを握り締め、画面に向かった。8月の夕暮れ時、冷房の効いた室内で窓から外を見ると、向かいのビルが夕日でオレンジ色に染まっている。今日は暗くなるまで頑張ろうと心に誓った。

これから4回に分けて、Amazonの利用所感と、最近のWeb事情について綴っていきたい。


(記者:_GREEN)

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