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2007年10月04日(木) 00時00分

L&G出資法違反容疑読売新聞

郡山の関係先捜索,消費生活センターに相談60件

県警が30人態勢で捜索を行ったのは、郡山市内の3か所と山形県の2か所。併せて捜索先の関係者から任意で事情を聴いた。このうち、同市田村町金屋のアパートに入居する健康商品販売会社には4日午前7時50分ごろ、捜査員12人が捜索に入った。捜索は約8時間続き、午後4時ごろ、段ボールなど16箱分の資料を運び出した。近くの主婦(60)は「時々近くの公民館を使って販売会のような催しをしていた。まさか警察が捜査に入るとは思わなかった」と驚いていた。

 県内の出資者数などの実態は明らかではないが、L&Gは郡山、いわき、会津若松市などで、ホテルなどを会場に出資者となる会員を獲得するセミナーをたびたび開催。県内各地の消費生活センターには4日現在、60件の相談が寄せられている。福島市の県消費生活センターには、L&Gの商品の効果を疑問視する相談などが96年から寄せられ始め、マルチ商法の手法については06年以降、「配当金が支払われない」「会社に連絡しても『今は解約できない』と言われた」などとする相談が18件あった。郡山市消費生活センターにも今年だけで19件の相談があり、「知人を勧誘してしまい、被害者の自分が加害者にもなってしまった」と悩みを打ち明ける相談者もいたという。いわき市消費生活センターには、10月に入ってから「自分もだまされているのではないか」という相談が4件続いた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news001.htm