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2007年10月03日(水) 08時53分

L&G会長宅など警視庁が捜索開始、出資法違反の疑い読売新聞

 「円天」と呼ばれる独自通貨や高額の配当と引き換えに、総額1000億円に上るとみられる「協力金」を集めていた東京・新宿の健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(波和二会長)について、警視庁は3日、元本を保証して不特定多数から現金を集めていたとして、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、波会長の新宿区内の自宅マンションなど関係先の捜索を始めた。

 同社は、配当を停止した今年2月以降も、支払える見込みのない配当を約束して出資金を募っており、同庁では、大型詐欺事件の可能性もあるとみて全容解明を急ぐ。

 調べによると、同社は「1口100万円の『協力金』を預ければ、年利36%の配当を支払う」「1年後の満期には元本を返金する」などとうたって、全国の主婦ら約5万人の会員から、多額の出資金を預かっていた疑いが持たれている。

 同社は今年2月、会員に対し、配当を停止する代わりに「円天」と呼ばれる独自通貨で支給すると一方的に通知。出資金の返還を求める会員には「9月から分割払いで返済する」と回答していたが、資金難を理由に返済に応じていないため、全国の消費生活センターなどに苦情が相次いでいた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071003i202.htm