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2007年10月03日(水) 00時21分

「円天」問題 健康食品販売会社「L&G」を3日にも強制捜査へフジTV

「円天」という独自の電子マネーを使って高配当をうたい、およそ5万人から1,000億円以上を集めていたとされる東京の健康食品販売会社に、3日にも強制捜査のメスが入る見通しとなった。
2日夜、渦中のL&G社・波 和二会長は、記者団の質問攻めに無言を貫いた。
謎の通貨「円天」を使い、出資者を募っていたL&G社の波会長。
その闇に近く強制捜査のメスが入ることになった。
東京・新宿区に本社を構えるL&G社は、高級寝具などを販売してきたが、数年前「円天」と呼ばれる独自の電子マネーを開発した。
4月18日の説明会で、波会長は「最後には日本円でなく、円天で通用するようになると」、「政府に金なくなったらどうします? そのときは、円天マネーで助けてあげなきゃいけないの。笑いごとじゃないのよ」と話していた。
波会長が語る「円天」とは、「保証金」名目で1回現金を払うと、年に1度、携帯電話に同額の円天が振り込まれるという仕組みで、例えば10万円を支払った場合、毎年10万円天が永久的に振り込まれることになる。
携帯電話に振り込まれた円天は、「円天市場」と呼ばれる会員限定のバザー会場などで、品物と交換することができる。
円天市場に来た会員は「銀行のお金を使わなくて、円天で生活ができるんですよ。最高にラッキー」、「もうルンルン、春らんまん、絶好調!」などと話していた。
また、「協力金」名目で出資を募集し、1口 = 100万円で、年に36%の配当が得られ、解約時には、元本を返金することも約束していた。
L&G社は、有名人のコンサートに無料招待するなどして、会員の数を増やしてきた。
これまでに5万人の会員から、総額1,000億円以上集めたとみられている。
しかし、2007年2月に突如、配当を現金から電子マネー円天での支払いに変更し、また解約を求める会員に対し、元本の返金を拒否している。
出資していた会員は「最初に止まった時点で、円天だけってなったときには、もう配当は入らないんじゃないかって思ったんですね」、「最初6月に戻しますっていうお話だったんですね。お金が入らなかったときに、これは9月になっても一切入らないと確信しました」と話した。
元幹部は、L&G社のからくりについて、「極論はどんどん、ねずみ講みたく、1人が2人、2人がまた2人っていう、どんどん人を入れていかなければならない」、「いんちきマネーゲームって。それで解約した人にお金を返さない」と証言した。
2007年4月、FNNの取材に対し、波会長は「赤信号を渡れば問題ありますよ。僕はちゃんと、青信号を渡っている。ちゃんと証拠があるから」、「警察が調べてくれるのを、大いに歓迎している」と話していた。
警視庁は、出資法違反容疑で、3日にもL&G社に強制捜査に入る方針。
highlow highlow 2007/10/03 00:21

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00119303.html