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2007年10月03日(水) 00時00分

患者情報など3700人分、ウィニーで流出…横浜読売新聞

 横浜市病院経営局のシステム改革担当係長(39)の私用パソコンから、市立病院の入院患者の名前や病名など3733人分の個人情報が、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介してインターネット上に流出していたことが2日、分かった。

 流出していたのは、同市保土ヶ谷区の市立市民病院に2006年11月ごろから入院した患者1115人分や、05年3月から入院した患者417人の患者情報など。看護師が使用するデータで、いずれもこの係長が作成し、患者の名前や病名、重症度などが記載されていた。約2000人分の市職員の氏名や住所などの情報も流出していた。

 市病院経営局は9月26日、ウィニーでの情報流出は係長と同期の職員60人分の個人情報だけで患者情報はないと発表していたが、その後の調査で、大量の新たな情報流出が判明した。

 市は05年4月から業務情報の外部持ち出しを禁じているが、係長は04年11月から今年9月まで、職場のパソコンと私用パソコン間でデータのやりとりを行っていた。市病院経営局は「あってはならないことで、係長に厳正な処分で臨む」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/ryusyutsu/20071003nt01.htm