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2007年10月03日(水) 10時24分

お見合いパブ潜入記ツカサネット新聞

ある友人から相談された。「お見合いパブで知り合った人と付き合ってるんだけど、どうも複数の人とつきあってるみたいなんだ…」

お見合いパブ、昔はそんな名前をよく聞いたが、いまでもあるらしい。ともあれ、筆者は自分で体験してみないと納得できない性質なので、さっそくお見合いパブに行ってみることにした。

行きかたは簡単。店の近辺を一人でうろうろしていると、お見合いパブのスカウトマンが必ず声をかけてくる。その説明の内容。「あなたには一切費用はかかりません。いやになったらいつでも店を出てかまいません」

しぶしぶ、というふりをしながら店内へ入ってみると、左右に席が分かれている。右側には男性客、左側には女性客。それぞれ番号札が置かれている。

料金の仕組みは、男性は入店するのに30分5000円、女性を指名するのに1500円がかかる。女性は飲食すべて無料である。

まずはビールを注文して店内を観察していると、女性客が二人「もう帰る!」とごね出した。指名がかからないので、飽きたらしい。店員は「あと5分でいいから」となだめて女性客を引き止める。

5分ほどすると、私に指名が来た。ここでは指名されると、yes。noが選択できるようになっている。私は早く店を出たかったのでyesと回答。指名してくれた客とカップル席へ。そこで簡単に自己紹介をして、店を出る。

その男性と焼肉屋へ行き、「実は、友達にたのまれて、様子を見に来た」旨を告げ、その男性からいろいろな情報を得ることができた。

まず、お見合いパブの男性客はほとんど常連で、カップルが成立しても、何回も通うらしい。そのようにして、複数の女性と付き合う人が多いようだ。しかし、中にはまじめな交際を求めてきている人もいるらしい。女性は女性で、毎日来ている人もいるらしい。何しろ飲食がただであるから。

ともあれ、男女それぞれ、いろんな理由でお見合いパブを利用しているようだ。友達の場合、「常連さん」につかまったようである。

お見合いパブは決して悪くないと思う。実際、私を指名してくれて焼肉をごちそうしてくれた人は、いい人だった。入店の目的を伝えてもいやな顔をせずに、お見合いパブの実情を話してくれた。

大事なのは利用の仕方だろう。お見合いパブにもいろいろあるし、どんな相手でも初めての異性との交際には一応注意が必要だろう。本当に交際相手をみつけに行くのであればよいが、不特定多数と遊ぶ目的で利用するのはいかがなものか。キャバクラなどと異なり、相手は素人の女性である。いかにもあやしいパブではあるが「お見合い」と名がついているので、まじめに相手探しにいく人もいるのである。

男女を問わず、「お見合いパブ」で知り合ったのなら、遊びなのか本気なのかをきちんと告げて付き合うべきであろう。


(記者:佐藤有実)

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