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2007年10月03日(水) 19時47分

扇風機の経年劣化事故を公表 メーカー8社で54件朝日新聞

 製造から37年たった三洋電機製の扇風機が火元となり、8月に東京都内の80代の夫婦が死亡した住宅火災を受け、家電メーカーなどでつくる日本電機工業会は3日、扇風機の経年劣化による事故事例の調査結果をホームページ上で公表した。メーカー8社の扇風機で82年8月から07年9月までに54件の火災が発生し、うち死亡は1件、軽傷・軽症も5件に上っていた。

 メーカー別では、三洋が最も多く、26件。次いでシャープ10件、東芝ホームテクノ7件、日立多賀テクノロジー4件、日立製作所(現日立アプライアンス)、富士電機製造、日本電気ホームエレクトロニクス各2件、松下エコシステムズ1件。

 使用期間は約11年〜40年で、30年以上が全体の約7割の37件に上った。人的被害以外では、製品破損が21件、半焼や畳を焼くなどの拡大被害も27件あった。原因は、コンデンサーの絶縁の経年劣化などが目立つ。

http://www.asahi.com/national/update/1003/TKY200710030291.html