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2007年10月02日(火) 03時23分

1千億円集めた「円天」業者を近く捜索、出資法違反容疑で読売新聞

 「円天」と呼ばれる独自通貨や高額の配当と引き換えに、東京・新宿の健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(波和二会長)が、全国の会員5万人から総額1000億円に上るとみられる「協力金」を集めていた問題で、警視庁は、近く出資法違反(預かり金の禁止)容疑で同社本社などの捜索に乗り出す方針を固めた。

 同社は先月下旬、社員の大半を解雇した直後、内部資料を廃棄処分するなど“証拠隠し”の動きも見せており、同庁は早期に関係資料を押収する必要があると判断した。今後は詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める。

 これまでの警視庁の調べによると、同社は2004年ごろから、「1口100万円の協力金を預ければ、3か月ごとに9万円の配当金を支払う」とうたって会員を勧誘。協力金の額に応じて支給する独自通貨「円天」を使えば、「円天市場」と呼ばれる会員限定のバザー会場などで家電製品や食品と交換できると約束し、高齢者や主婦などから多額の協力金を集めてきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000101-yom-soci