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2007年10月02日(火) 11時32分

オタクの聖地・中野ブロードウェイ巡礼オーマイニュース

 JR東日本の中央線・中野駅北口より中野サンモール商店街を経由した奥にある、中野ブロードウェイという商業ビル兼住宅ビルをご存知でしょうか? 

 ここは1960年代から1970年代には、青島幸雄さん、沢田研二さんなどの有名人が入居していたビルとして有名だったそうです。

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 そして、この地下3階、地上10階建てのビルは、現在、地下1階、地上4階がショッピングセンターとして提供されています。

 更に、その中の地上2階から4階部分は、数百店以上もある店舗のほとんどを、漫画、アニメ、アイドル、音楽、おもちゃ、オカルト、サブカルチャーといったマニア向け、オタク向けの店舗が半数以上を占めるという、かなり特殊な商業施設となっています。それらの店舗の中にはオタク系の店としては今や定番となったメイド喫茶まであります。

 さて、そんなディープな中野ブロードウェイですが、そのオタクスポットとしての歴史は、近年、何かと取り沙汰される秋葉原よりも古いのです。

 以前から電子パーツの街として有名だった秋葉原が急速にオタク向け、特に今のような萌えの街と化したのは、「とらのあな」が秋葉原に出来た平成8年辺りからですが、中野ブロードウェイは、既に昭和55年頃の時点でマニアな趣味を持つ人向けの店舗が軒を連ね、隆盛を誇っていた訳ですから……。真の意味でのオタクの聖地はこちらの方かも知れません。

 まあ、聖地であろうとなかろうと、勢いのあるオタク系のスポットの例に漏れず、ここにも多くの人々が国内外を問わず押し寄せ、活況を呈しています。

 ここは、国政の混乱や不況など関係ないかのようです。

 オタク向けの店舗が多いので、当たり前と思われるかも知れませんが、その店舗密度がどうも尋常ではありません。

 店のレベルは高く——例えばコスミントというショップは、衣装のオーダーメイドだけでなく、造型、小物、ウィッグ、カラコンまで守備範囲にしていますので、高いクオリティを求めるお客様にも、対応できるショップとなっています。また、コスプレ系の店舗も充実してます。

 そして、これぞ中野ブロードウェイを代表する店舗だと思わる「まんだらけ」というショップは、マンガ、オモチャ、同人誌、アニメCD、DVD、シール、コスプレ衣装などの専門店として22店舗を展開、扱うアイテムは100万点以上という巨大店舗群となっていて、この店舗を見る為だけにでも、訪れる価値があるといっても過言ではないでしょう。

 そんな中野ブロードウェイは、オタク趣味を持つ私にとっては、まるで宝物で溢れている古代遺跡のような感じさえしてしまい、次の用事の予定時間ギリギリまで探索を楽しんでしまいました。

 最後に:中野ブロードウェイ商店街では、商店街としても、活性化の一環として公式サイトの多言語化(英語・中国語・韓国語・フランス語)や、プレゼント抽選などの各種イベントを積極的に行い、皆様のご来訪を心よりお待ちしているそうです。24時間営業の駐車場(30分300円)があります。

(記者:齋藤 正之)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000001-omn-ent