【トゥールーズ29日=ロイター】2003年に営業運行を終えた超音速旅客機「コンコルド」のトイレ便座を含むアイテム数百点が、当地で開催のオークションに出品されている。オークション初日には、約60点のアイテムが出品され、その多くに提示価格の約
5倍の値が付いた。
最初に競売に掛けられたコックピットのガラス板は、提示価格の10倍となる3100ユーロ(約50万円)で落札された。そのほか、トイレの便座やパイロットが使用したヘッドセット、重さ1トンの着陸装置なども出品されており、コンコルドの象徴とも言えるマッハ計は落札希望価格が1500─2000ユーロとなっている。
同オークションは10月1日まで行われており、会場には、英国の協力を得て組み立てられたコンコルドも展示されている。収益金は博物館に寄付されるという。
英国とフランスが共同で開発したコンコルドは、1976年に商用運行を開始。時速最高2625キロで太平洋を巡航することで話題を集め、主に富裕層や著名人らによって利用されたが、2003年に運行を停止した。
ZAKZAK 2007/10/01