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2007年10月01日(月) 00時00分

東海地震前触れか…神奈川県西部で震度5強ZAKZAK

 この地震で、小田原市で震度5弱を観測。同市で女性(60)が自宅で転倒して肩を脱臼したほか、男性(60)が地震のショックでめまいを起こし、病院に運ばれた。東海道新幹線に異常はなく、始発から通常通り運行した。

 今回の地震について、琉球大名誉教授の木村政昭氏(66)は「2000年の三原山大噴火との関係が疑われる。伊豆大島から箱根、富士山にかけての火山活動の活発化によって引き起こされた」と分析。大阪市立大名誉教授の弘原海清氏(75)は「神奈川県のあたりは、いわゆる関東の地盤ストレスがたまっていて、昔から非常に危険といわれている地域。今回はそれが表に出てきたのだろう」と推測する。

 では、近い将来来るといわれる「東海地震」の予兆ではないのか。

 気象庁は午前4時半に記者会見し、「東海地震の想定震源域である静岡県西部とは離れており、直接的な関連はない」と否定。

 弘原海氏も「関東大震災の際の震源地と近いが、今回は地震学的にいうと小さいから、大震災の前触れとはいえない」との見方だ。

 ただ、木村氏は「巨大地震には結びつかないが、フィリピン海プレートの応力が強くなっているのは確か。首都圏周辺で地殻のひずみが広がっており、局地型、ゲリラ型の中規模地震に警戒が必要」と指摘している。

ZAKZAK 2007/10/01

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_10/t2007100116.html