この地震で、小田原市で震度5弱を観測。同市で女性(60)が自宅で転倒して肩を脱臼したほか、男性(60)が地震のショックでめまいを起こし、病院に運ばれた。東海道新幹線に異常はなく、始発から通常通り運行した。
今回の地震について、琉球大名誉教授の木村政昭氏(66)は「2000年の三原山大噴火との関係が疑われる。伊豆大島から箱根、富士山にかけての火山活動の活発化によって引き起こされた」と分析。大阪市立大名誉教授の弘原海清氏(75)は「神奈川県のあたりは、いわゆる関東の地盤ストレスがたまっていて、昔から非常に危険といわれている地域。今回はそれが表に出てきたのだろう」と推測する。
では、近い将来来るといわれる「東海地震」の予兆ではないのか。
気象庁は午前4時半に記者会見し、「東海地震の想定震源域である静岡県西部とは離れており、直接的な関連はない」と否定。
弘原海氏も「関東大震災の際の震源地と近いが、今回は地震学的にいうと小さいから、大震災の前触れとはいえない」との見方だ。
ただ、木村氏は「巨大地震には結びつかないが、フィリピン海プレートの応力が強くなっているのは確か。首都圏周辺で地殻のひずみが広がっており、局地型、ゲリラ型の中規模地震に警戒が必要」と指摘している。
ZAKZAK 2007/10/01