記事登録
2007年10月01日(月) 11時17分

客をなめる熱海の旅館、守秘義務違反の病院MyNewsJapan

 熱海の「秀花園 湯の花膳」に、夫と7月に宿泊しました。宿泊料金は1泊2食付き1人26,250円。ゆっくり寛ぐつもりでしたが、夕食2時間後、夫の全身にかゆみの症状があらわれました。手足にじんましんが出はじめ、夜中には吐き気と、下痢症状が出てきました。

 救急車をお願いしたフロントから「騒ぎになるから呼べない」と拒否され、指定された病院「国際医療福祉大学熱海病院」http://atami.iuhw.ac.jp/ に急患で診察を受けました。

 当直の20歳代の研修医は問診も一切しないので、「食中りでは?」の問い掛けに「ちゃんと検査をしないとわからない」とのこと。食物アレルギーを起こしたのではないかと思っていましたが、軟膏とステロイドを処方で診察は終わりました。その後、旅館にもどってからも、ステロイドの副作用と思われる強い吐き気が現れ、さらに症状も悪化しました。

 チェックアウト前、症状もひどく、支配人に「どこでもいいので休ませてください」とお願いしました。すると、女将と名乗る人が現れ、「朝方ご主人が掛かった病院の先生に問い合わせをし、診察内容を清川医師に教えてもらった」「食中りとか他のお客に思われたらたらいい迷惑。一刻も早くここから出て」と激しい口調で言われたのです。さらに、「営業妨害だ」と、地元の警察官を部屋に呼びつけたのです。

 「病院の医師が私たちの意志なしに第3者のあなたに応えるはずがない」と言いましたが、夫の容態がとにかく心配で救急車を要請し、再度同じ熱海病院へ搬送されました。

 病院で一通りの検査と5時間の点滴を受けているときも、保健所への通達を強く希望しましたが、医師は「保健所へ頼むと自費がかさみます」「提出する便の容器がわからない」とも言われました(しかし、旅行から帰って地元の保健所に連絡したところ、無料で検査してもらえることがわかりました)。

 再三の入院の希望も、「若いんだから大丈夫じゃない。地元の病院に入院したら? ここの病院はベットが1台も空いてないから」と拒否したのです。

 医師がカルテ内容を勝手に第3者に話したことについて、後日、毛利部長から「診察した研修医の上級医がカルテの内容を女将に漏らしました。でも、医師は積極的には応えていません」とのことで、謝罪は一切ありませんでした。

 7月27日、病院での話し合いの席に医師は現れないばかりか、カルテに女将に医師が応えたメモが貼り付けてあるのに、「医師が守秘義務違反をしたとも個人情報保護法に触れたとも思えない」との一点張り。謝罪もなし。その後の文書での回答では、「守秘義務違反もしていない、個人情報保護法にも触れていない」と開き直りに変わりました。

 厚生労働省に電話すると、医政局総務課のイイムラさんから「静岡県庁の医療室がまず動かなければいけない事案なので、最後まで責任を持って対応してもらってください」と言われました。

 その後、静岡県庁の医療室に連絡し、「今回の件は個人情報の趣旨に明らかに反しています」と病院側へ指導を行なってもらうところまではこぎつけました。

 しかし、個人情報保護法では「保護・管理・取り扱い方法」に重点が置かれており、実際に被害があった場合の対処、救済、処罰方法、対応する機関等がなく、行政は大量流出や改善が見られない場合にしか強力な処分ができないとのことでした。

 警察の相談窓口に電話しても、「話を聞くしかできないし、管轄が違う」との理由で、他所の電話番号を教えられる流れです。
 
 個人での場合は、今回のように結局は病院の良識に任せるとなってしまうようです。これは明らかに個人情報保護法の欠陥です。病院がきちんとした対応をしない限り、こちらは病院という大きな組織に潰される個人としかならないのです。

 謝罪も一切なし。患者を食いものにしている病院、お客を金蔓としか思っていない旅館の実態を世に知らしめたい。そう切実に願うのみです。

■関連記事
「国際医療福祉大学熱海病院」の守秘義務違反

■関連サイト
「秀花園 湯の花膳」
「国際医療福祉大学熱海病院」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071001-00000001-mnj-soci