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2007年10月01日(月) 10時51分

秋の夜長にいかが? ∞プチプチ レビューツカサネット新聞

梱包用シートのプチプチが、暇つぶし用の電子玩具として先日発売された。早速どのようなプチプチ感であるかレビューしてみた。

∞(無限)プチプチ

■視覚
本物の粒とほぼ同様の直径・密度・配置かと思われる。
本物の粒を押し込む要領でボタンを真上からではなく脇の方から押し込んでつぶそうとすると、ゴムで出来たボタンがひしゃげて、本物プチプチの粒の中の空気がかたより、脹れたような状態が若干再現される。

■触覚
ボタンをさわった時のムニムニ感は良くできている。
多少ボタンの角はかたいが、じんわりと力を込めてボタンを押し込んだ時の力加減と感覚はかなり本物に近い。
粒が弾けた直後のいきなり力が抜けるような感覚は、やはりボタンでは再現は難しいようだ。ある程度再現されてはいるが、本物の粒が弾けた時ほどの急激な減圧感はない。

■聴覚
スピーカーを内蔵しており、粒が弾ける音もちゃんと再現されているのだが、本物の粒が弾ける時の「パチンッ」という心地よい響きではなく、どちらかというと「プッ」というような小さなクリック音に近い。

では、プチプチする上で、上記3つの感覚の内どれが大事なのかを考えてみよう。

まずはかなり大事な要素であると思われる聴覚を奪った上で本物のプチプチをしてみた。あいにく耳栓がなかったので、ヘッドホンで大音量の音楽を流しながらプチプチしてみるが、思ったほど違和感はない。むしろ、好きな曲を聴きながら、無心でプチプチするのも悪くない感じだ。しかしながら、つぶした瞬間についあの心地よい音を想像してしまう。

次に視覚。見てプチプチしようが見ないでプチプチしようがあまり変わらない。粒の膨張を凝視してドキドキしながら徐々に力を加えるといった楽しみ方もなくはないが、そのような一粒入魂のつぶし方はあまり一般的ではないと思う。

すると最後に残るのが触覚である。試しに木刀の先端で床に敷いたプチプチを押しぶつしてみた。こうすると粒をつぶした瞬間に「なにやら振動があるな」程度で、手でつぶす時の感覚とはかなり異なる。試してみた感想としては、「楽しみではなく、単なる何か別の作業である」と言ったところだ。プチプチ言うが全く面白くない。しかも粒がなかなかつぶれず、意外に重労働である。

最後に、ヘッドホンをして聴覚を奪い、さらに木刀の先端でプチプチしてみた。すると、当然の事ながらこれまでで一番つまらなくなった。「秋の夜長に何をやっているんだろうか」と、自問自答してしまうくらいに冷めるほどつまらない。

結論としては、プチプチにおいてはどうやら触覚、聴覚、視覚の順番で重要なようだ。
と、一連の実験をした後に∞プチプチに戻って試してみると、どういう訳か一番はじめに感じた質感よりも良くなっている。というか、かなり良い。
どの感覚の要素も本物とは異なるが、全ての感覚においてなかなかバランス良く近づけてあるようだ。なかなか奥が深く、徐々に良さがわかってきたといった感じだ。

おまけで、∞プチプチの秘密を一つ。以下7種類の音が、100回プチプチするごとに鳴る。がんばると20秒前後で100回プチプチできるようになる。蛇足だが、本物のプチプチの場合、20秒では35-40粒程度がつぶせる限界であった。

・ワン(犬の鳴き声)
・ピーンポーン(ドアのチャイム)
・ぶぅ(おなら)
・びよーん(びっくり箱?)
・パフパフ(チャルメラ?)
・イヤーン(セクシーボイス)
・ちゃららららん(ハイスコアで一機増えた?)

変な音が100回毎に出るとはわかっていても、何も考えずにプチプチしている時に全くの不意をつかれ「イヤーン」とか「ワンっ!」などと鳴ると、ちょっと戸惑ってしまい、それがまた面白い。

たかがおもちゃと思わず、プチプチの感触とそのアイデアを是非噛みしめて欲しい。

(記者:つれづれ)

■写真
写真撮影:つれづれ記者

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