2007年10月01日(月) 14時26分

在日ビルマ人名古屋ハンスト報告（オーマイニュース）

　緊迫するビルマ（ミャンマー）情勢に対して、愛知県在住の在日ビルマ人が、9月29日午前11時45分から10月1日午前6時まで、名古屋・栄噴水付近でハンガーストライキを行っています。29日午後に現場へ行って来ましたので、その報告をさせていただきます。

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　小雨が降り肌寒い中、名古屋栄・噴水前で在日ビルマ人と日本人支援者約30人が座り込み、シュプレヒコール、民主化を求める歌を歌っていました。ビラを配ったり、署名集めも行われました。通りがかりの人が立ち止まる中、ビルマ人のアウン・ココ・ウーさんが、以下の演説をしました。

　「私たちの故郷であるビルマでは、平和的なデモをしていた人や僧侶たち、子どもたちがビルマの軍事政権によって毎日たくさん殺されています。私たちビルマ人の命を助けてください。

　ビルマでの惨状を全世界に伝えようとした、日本人ジャーナリストの長井健司さんは、ビルマに入国して3日目に亡くなりました。非常に残念ですし、もったいないです。数少ない良心的なジャーナリストが殺されたのは非常に悲しいです。

　当初、ビルマの軍事政権は、長井さんに「流れ弾があたった」と説明していましたが、それは真っ赤なウソです。至近距離から射殺されたのです。長井さんが亡くなったことを、皆さん日本人はどう思っていますか。本日の報道では、日本政府がなんらかの制裁措置を検討することを視野に入れたとありました。長井さんの死が、日本政府を動かしたことをビルマ人は忘れません。

　国際世論がビルマ軍事政権を倒します。それまでビルマ人は頑張ります。日本政府がビルマ軍事政権に対して経済制裁をするよう、日本政府に圧力をかけてください」

■シュプレヒコールの内容

・平和的なデモに対する弾圧をやめろー！　やめろー！　
・アウン・サン・スー・チーさんをはじめとする民主化運動家を解放しろー！　解放しろー！　
・ビルマ民主化の成功をー！　成功をー！　
・軍事政権を倒せー！　倒せー！　

　　◇

　日本人にしてほしいことは？　何を望みますか？　の問いに答えて、「一人でも多くの人に、ビルマで起こっていることを知ってもらいたいし、日本に住むあなたたちに何が出来るかを考えてもらいたい」と。

　そして、30日も名古屋・栄でハンストを続けています。「一人でも多くの人が、ハンスト支援のために栄に来ていただけると嬉しい」と言っていました。

　私たちがいる間にも小雨から大降りに変わりました。ビルマ人は冷たい雨に打たれながらも、逃れた他国で声をあげています。故郷に帰りたいけど帰れないまま17年が過ぎた人もいて、帰りたい気持ち、家族に会いたい気持ちを考えると心が痛みます。

　私たちは何が出来るか、何をしようか考えています。皆さんにも、何が出来るか考えてもらえると嬉しいです。

（記者：内田 隆）

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