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2007年10月01日(月) 00時28分

F1レース見えず 富士SW、5万円を7千人に返却へ 朝日新聞

 30年ぶりにF1を開いた富士スピードウェイ(SW)で運営上のトラブルが相次ぎ、30日、同社の冨田務会長と加藤裕明社長が記者会見し、「楽しみにされていたお客様の期待に応えられず、心からおわびしたい」などと述べた。

 仮設スタンドの一部では、コースに向かっての傾斜が不足したため、死角ができ、走行する車が見えない席があった。この場所を6万1000円(3日間通し、大人)の指定席で販売していたが、自由席券とみなし、対象の7000人に差額の5万円を返却することに決めた。払い戻しの方法などは後日発表される。

 また、今回は、会場周辺の混雑を防止するため、会場付近を交通規制。車での来場を禁止、すべての観客を最寄り駅や指定の駐車場からバスで会場入りさせる「チケット&ライド」方式を採用した。それでも渋滞を防ぐことはできず、富士SWによると、30日は85人が決勝の開始に間に合わず、入場料などを返金。前日の29日は会場内の道路が陥没。バスが動けず、約2万人の帰りの客が雨中で長時間待たされた。開催された3日間で計28万2000人(主催者発表)が訪れていた。

http://www.asahi.com/sports/update/1001/TKY200709300136.html