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2007年09月29日(土) 12時01分

年金問題:4社保事務所が不払いミス15件、総額818万円 領収証書紛失も /秋田毎日新聞

 秋田社会保険事務局は28日、管内4社会保険事務所で年金の支払い手続きのミスが15件あり、不払い総額が818万円に上ったと発表した。このほか、個人の名前や銀行の口座番号が記載された領収証書を紛失するケースもあり、職員2人が所属長による厳重注意処分を受けた。
 手続きミスがあったのは、秋田▽鷹巣▽大曲▽本荘——の計4事務所。老齢基礎年金と遺族厚生年金の両方を受給できる場合、選択申出書の提出が必要だが、88〜05年に受給者への説明不足によって申出書が提出されなかったり、提出された申出書を支給業務を担当する社会保険業務センター(東京)に送付しないなどのミスがあり、不払い金が生じた。今年4月までに15人全員に謝罪し、不払い金を支払った。
 また大曲保険事務所では、職員が4月、国民年金の滞納者に対し、財産を差し押さえる際に使う領収証書を紛失した。領収証書には3人分の名前や住所、銀行の口座番号が載っていた。6月には別の職員が年金記録などを確認するパソコンを使う場合に必要な磁気カードを紛失した。職員2人は所属長の厳重注意処分を受けた。同事務局は発表が遅れたことについて「年金記録問題があり、対応できなかった」としている。【馬場直子】

9月29日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000061-mailo-l05