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2007年09月28日(金) 03時02分

「血糖値」の看板に偽りあり、健康食品販売会社の社長逮捕読売新聞

 効能をうたって健康食品を売ったとして、神奈川県警生活経済課は27日、東京都江東区富岡の健康食品販売会社「丸福」社長継田治夫容疑者(47)(江東区深川)を薬事法違反(医薬品の無許可販売、貯蔵)の疑いで逮捕した。法人としての丸福も28日に同法違反容疑で横浜地検横須賀支部に書類送検する。

 継田容疑者は見本市に元日本代表ゴールキーパーでJリーグFC東京の土肥洋一選手らを招いたり、「多くのプロスポーツ選手が使っている。直営店に来れば選手に会えるかも」と季刊誌で宣伝したりしていた。

 調べによると、継田容疑者は2005年2月〜07年6月、「血糖値が下がる」「関節の炎症を抑える」と効能をうたって「キクイモ+桑の葉」など3種類の健康食品を同県平塚市の男性(81)ら10人に計16万円で販売した疑い。同社はそれらの商品の瓶290本などを販売目的で貯蔵していた疑い。県警は、同社が効能をうたって約20種類の健康食品を2000年ごろから全国の約1万7000人に販売し、5億円を超える売り上げがあったとみている。

 FC東京は「土肥選手が招かれたのは事実だが、宣伝に使われたことは本人もチームも知らなかった」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070928i201.htm