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2007年09月27日(木) 22時20分

浜岡原発で計器の触媒用白金板138枚盗難、内部の犯行か読売新聞

 静岡県御前崎市の浜岡原発で、計器の触媒に使う白金板138枚(時価約1000万円相当)が紛失していたことが27日、明らかになった。

 中部電力の被害届を受け、菊川署が窃盗事件として捜査。保管場所は放射線管理区域内で、外部から侵入した形跡もないことなどから、内部関係者の犯行とみられる。

 中電によると、白金板は直径5・5センチ、厚さ0・3ミリの円盤状で、1枚15グラム。3号機の補助建屋に保管されていた106枚すべてと、5号機の補助建屋にあった33枚のうち32枚がなくなっていた。

 浜岡原発内で白金板が保管されているのは、この2か所だけだった。

 白金板は、給水加熱器のスイッチなどの計器に取り付け、内部にたまる水素ガスと酸素ガスを水に戻す触媒として使われている。

 盗まれた板は、いずれも計器から取り外されたもので、25日、再利用しようと建屋内の計器室に入った社員がなくなっているのに気付いた。検査した昨年10月以降に盗まれたとみられる。

 同署によると、計器室やキャビネットは施錠されており、鍵が壊された形跡もないという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070927i415.htm