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2007年09月27日(木) 00時00分

ネットで使える無料オフィスソフト読売新聞

 ソースネクストと提携して、ウェブ上で使える無料オフィスソフトの日本語ベータ版の提供を始めた「ThinkFree」(本社・米サンノゼ)のTJ Kang社長が来日。「日本はアメリカの次に重要な市場」として普及への意気込みを語った。

 Kang社長は在米韓国人で、元々、ハングルワープロを開発。1999年にマイクロソフトオフィスと互換性のある「ThinkFree Office」を開発した。既に、アメリカを中心にヨーロッパ、南米などで約32万人に利用されている。日本語化にあたり「ブランド力があり、日本市場でのニーズを把握している」ソースネクストと提携。縦書き、ルビなどの対応を進めてきた。

 現在のベータ版は無料だ。「消費者向けは、今後もフリーソフトを核により多くの人に使ってもらいたい。そのうえで、付加価値の高い有料版ソフト販売や、企業からの広告収入を期待する」という。

 企業向けには、既にネットカフェ用ライセンス販売を開始。「企業からライセンス契約やシステム開発を受注したい。ウェブソフトはコスト削減を図りやすく、中小企業向け販売に力を入れたい」と語った。(2007年8月24日発売「YOMIURI PC」2007年10月号から)

http://www.yomiuri.co.jp/net/frompc/20070927nt08.htm