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2007年09月25日(火) 00時00分

ネット渋滞(ねっとじゅうたい)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 ネット渋滞というのは、ネットで送受信されるデータ量が増えて、通信速度が遅くなってしまう状態のことですワン。

 車や道路と違って目に見えるものではないのでイメージしにくいですが、通信回線にも扱うことができるデータ量には限界があり、許容量を越えそうになるとガクッと通信速度が落ちるのです。

 インターネットの利用者が増え、ブロードバンドの恩恵で普通のホームページで使われるファイルのサイズが大きくなり、加えて動画配信サイトの増加、ファイル交換ソフトの使用……などなどネットを行きかうデータ量は増える一方ですワン。その中で、ネット渋滞の原因として挙げられているのが一部のヘビーユーザーです。

 彼らが1日中ファイル交換ソフトで巨大なファイルをやりとりしたり、動画サイト1日中動画をダウンロードしたりしているため、回線を占有されていることがあるのですワン。ここに普通のユーザーがやりとりするデータが加わるので渋滞になる、と。そのため「ネット渋滞を引き起こしているヘビーユーザーの通信量を規制すべき、または追加課金で利用料を取るべきだ」という声も上がっています。

 規制はすでにどこのプロバイダーでも何かしら行われていたりしますが、追加課金についてもかなり実現の可能性が高くなってきています。

 もし課金が実施されても対象になる人はわずかでしょうが、完全定額制に慣れきったユーザーには「これ以上使ったら追加課金」というラインがあるのは、かなりプレッシャーを感じると思います。反発も、ものすごいでしょう。まだ可能性があるという段階ですが、今後のニュースが気になりますワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070925nt0e.htm