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2007年09月24日(月) 06時31分

「解約できず」「相手サクラ」結婚情報サービス苦情分析朝日新聞

 「相手は『サクラ』だった」「解約したいのにできない」——。結婚相談・結婚情報サービス業に関する苦情・相談を経済産業省が分析したところ、解約時やサービス内容をめぐるものが多いことが分かった。業界で一般的な前払いシステムも一因とみられる。トラブル防止へ同省は、優良業者を認証する指針を業界が設けるよう促す方針だ。

 業界の市場規模は500億〜600億円。業者は4000弱で約7割が個人経営とみられる。サービスは(1)仲人・結婚相談型(2)データマッチング型(3)インターネット型——に分類され、会員は全体で約60万人に上るという。

 経産省は、国民生活センターに05年4月〜06年11月に登録された約4600件の苦情・相談を分析。傾向を集計したところ、「解約時」が42.8%(他との重複含む)で最多だった。具体的には「解約金を求められる」「解約金が高い」「解約したいができない」などが目立った。

 「サービス内容」に関するものも27.2%と高い。「相手を数回紹介されたが、『顔を出すだけで良いと頼まれた』と言われ、結婚の意思のない人ばかりだった」という苦情もあった。

 業者と会員の「すれ違い」も浮き彫りになった。経産省の分析では、「異性の気持ちを知る方法」「結婚に至るまでの様々な情報」「結婚後をイメージできる情報」などの提供で、業者が会員のニーズを十分にとらえていない、という。

http://www.asahi.com/business/update/0923/TKY200709220242.html