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2007年09月22日(土) 06時11分

警察官に賠償命令、暴行脅迫行為を認定 横浜地裁朝日新聞

 横浜市の同じマンションに住む警察官と獣医師との騒音トラブルで、神奈川県警が警察官を「製作所社員」と偽って処理していた事件に関連し、横浜地裁が獣医師らの訴えに基づいて警察官の不法行為を認め、11万円の損害賠償を命じていたことが21日分かった。県警監察官室は昨年、「警察官の暴行を明確に確認できない」として処分を見送っていた。

 判決などによると、騒音トラブルは06年4月27日、同市緑区のマンションで発生。獣医師は、上の部屋に住む警察官に騒音苦情を訴えたところ「かかってこい」などと脅され、体を何度もぶつけられドアを激しくけられたと主張。警察官は「暴行脅迫行為を加えたことはなく、ドアを軽くノックしただけ」と反論していた。

 原敏雄裁判官は警察官の不法行為について認定し、「獣医師は(警察官の)執拗(しつよう)な言動に畏怖(いふ)し、著しい精神的苦痛を被った」とした。

http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200709210340.html