記事登録
2007年09月20日(木) 08時05分

犯罪匿名通報ダイヤル公表 氏名問わず フリーダイヤル0120・924839産経新聞

 人身売買や児童買春など被害者が通報しにくく、水面下でなされる犯罪について、匿名の通報を民間団体が受け、犯罪の摘発につながった場合に情報料を支払う「犯罪情報匿名通報制度」を検討していた警察庁は19日、来月1日から開設する専用のフリーダイヤルを公表した。

 新制度は「匿名通報ダイヤル」と呼ばれ、児童買春や女性の人身売買など21の罪種に関する情報を、委託されたNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス」が受け付ける。

 寄せられた情報は警察庁を経由して管轄の都道府県警に伝達され、捜査の結果、犯人の検挙や被害者の保護につながった場合、警察庁が額を算定して10万円を上限に情報料が支払われる。

 通報者の匿名性を確保するため、情報受け付け時は氏名を問わず、電話口で名前を名乗った場合も、名前が警察に知られることはない。また、情報料を支払う際にも、通報時に決められるID(情報受け付け番号)と暗証番号で処理。受け渡しは手渡しを原則とし、通報者の氏名は一切、分からない仕組みという。

 警察庁は「制度が広く知られるかどうかが正否のかぎ。認知度を上げる努力をしたい」としている。専用フリーダイヤルは0120・924・839。10月1日以降、平日の午前9時30分から午後6時15分まで受け付ける。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000053-san-soci