記事登録
2007年09月18日(火) 17時01分

話題の「修悦文字」作者にそのテクニックを聞いてきた!R25

最近、JR新宿駅や日暮里駅で目にする道案内の文字が秘かに話題になっている。近づいてみると、ガムテによる手作りだと気づく。それにしても、その書体のなんと味わい深いことよ! 調査すると、駅の保全点検巡回を担当する三和警備保障の佐藤修悦さんによるものだとわかった。佐藤さん、もちろんフツーの人! しかしこのガムテ文字、やはり気になる乗降客が多いらしく、“修悦文字”としてファンのあいだでは認知されており、ワークショップが開かれるほどの人気だ。作成に至った経緯をご本人に聞いてきた。

「ガムテープを使い、駅構内に案内文字を作りはじめたのは今から4年前です。乗客をスムーズに誘導するのが私の仕事なのですが、3番線はどこ? など、四六時中同じ質問をされるわけです(笑)。そこでプラットホームの番号表示をガムテープで作成して壁に張り付けたところ、予想以上に評判がよくて、道案内図も作るようにと工事担当者に指示されたのが始まりです」

現在は日暮里駅に勤務する佐藤さんだが、新宿駅時代の“最盛期”には壁7面に案内図を作成していたそう。でもなぜ、あの特徴的すぎる文字になったの?

「丸い方が混雑している駅にいる乗客の皆さんの気持ちを和らげると思いまして…」

あぁ、修悦文字の極意は人柄にあったのね、と妙に納得。ちなみに佐藤さん、この特徴的な文字にこだわりがあるらしく、普段から手書きの文字も同様に書いているそう。ついでに、修悦文字の初歩テクニックも教わってきました。

「いちばん大切なのは文字の大きさを決める、枠作りです。上下左右にガムテープで線を作ったら、あとは枠の中に文字をはめ込んでいくだけ。最後に文字の角を曲線にカットして、枠を外して完成です。どなたでも簡単に作れると思いますよ!」

佐藤さんの“作品”(道案内文字)は現在、JR日暮里駅にて観覧可能。興味のある人はお早めに!
(R25編集部)

「人気の文字のカタチランキング」を見る

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

■「雑学」に関する過去のイチ押し記事
天狗や河童に会える「化け物展」の見所はここだ!!  (2006.10.26)
プラモの達人に教わる大人モデラーの楽しみ方  (2007.03.08)
ところで川の長さは誰がどう決めているの?  (2007.08.02)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000013-rec_r-ent