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2007年09月17日(月) 03時00分

「金要求された」、自殺高3の遺書に同級生数人の名…神戸読売新聞

 神戸市須磨区の私立高校で今年7月、校舎から飛び降り自殺した同高3年の男子生徒(当時18歳)が、同級生から、繰り返し金を要求されていたことが、兵庫県警の調べでわかった。

 生徒の遺書に、数人の同級生の名前と、「金を払えと要求された」などと書かれていた。

 県警は、こうした同級生の行為が、自殺につながった可能性が高いとみて、恐喝未遂容疑などで捜査している。

 調べによると、生徒は7月3日午後1時50分ごろ、授業中に「トイレに行く」と教室を出た。約10分後、校舎脇のコンクリート地面で、頭から血を流し倒れているのを教諭に発見され、病院に運ばれたが、死亡。ズボンのポケットにA4判3枚の遺書が残されていた。

 関係者らによると、遺書に名前のあった同級生らは、生徒の自殺後、「遊びのつもりでやっただけで、実際に、金を払わせたことはなかった」などと周囲に漏らしていたという。

 生徒は、同級生らから「うそをついたから1万円払え」などと、再三、いいがかりをつけられていた。そのほか「罰ゲーム」と称して、同級生らに、かばんを持たされたり、買い物に行かされたりしているのを、ほかの生徒が目撃していたという。県警は今後、学校関係者らから事情を聞くなどして、捜査する方針。

 生徒の自殺後、学校側は「生徒に変わった様子はなく、いじめは把握していない」と説明していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070917i101.htm