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2007年09月16日(日) 00時00分

犯罪被害者・遺族の自助グループが交流会読売新聞

あいさつする藤林理事長
 殺人や交通事故の被害者や遺族らが交流を深める「犯罪被害者自助グループ交流会in佐賀」が15日、佐賀市で開かれた。九州では初の開催で、九州各県や東京などから計約70人が出席。本人や家族にしか理解できない心の傷を少しでも和らげようと、遺族らが体験を語ったり、各地の自助グループが活動を紹介したりした。

 犯罪被害者や遺族はショックでふさぎ込むことが多く、同じ境遇の人たちと交流して立ち直るきっかけをつくろうと、各地に自助グループが設立されている。

 今回は、佐賀市のNPO法人「被害者支援ネットワーク佐賀VOISS」などでつくる実行委員会が主催。VOISSの藤林武史理事長は「九州には自助グループがないところも多い。交流会が結成のきっかけになれば」とあいさつした。

 熊本県嘉島町の松永まり子さん(52)は1998年12月、高校1年だった長女(24)が通学中に自宅近くではねられ、重傷を負った時の経験を話した。車を運転していたのは、以前にも同様の事故を起こした無免許の男。「誰にも同じ思いをさせたくない」と、自助グループなどで活動を続けているという。

 鹿児島県日置市の二宮通さん(56)は2001年12月、妻の弟に妻(当時49歳)を刺殺された経験を涙ながらに話した。二宮さんは「全国犯罪被害者の会」に所属しており、「励まし合える場があってずいぶん元気になった」と語った。

 交流会の運営に携わった犯罪と交通事故の被害者の自助グループ「一歩の会」(佐賀市)の古川誠会長(56)も99年、交通事故で長女(当時10歳)を失った。「大切な人が亡くなると生きる気力さえなくなる。一番大切なのは同じ境遇の人が集まり、悲しみや苦しみを話す場をつくること」と呼びかけた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news001.htm