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2007年09月16日(日) 09時14分

少年調書の引用本、公立図書館で閲覧中止の動き読売新聞

 奈良県田原本(たわらもと)町の医師(48)方で昨年6月、妻子3人が焼死した放火殺人事件を巡り、長男(17)の供述調書を引用した単行本の著者宅などを奈良地検などが秘密漏示容疑で捜索したのを受け、栃木県佐野市立図書館は15日、本の貸し出しと閲覧を中止した。

 京都府や山形県の公立図書館でも貸し出しなどを行っていなかったことが分かった。専門家からは「事実上の検閲に当たる」と指摘する声が出ている。

 単行本は、フリージャーナリストの草薙(くさなぎ)厚子さんの「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)。佐野市立図書館は15日午後、書棚から撤去した。亀山武男館長は「社会問題となり、司法的な検討が行われている中、結論が出るまでは貸し出しをしないほうがいいと判断した」と話す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070916-00000001-yom-soci