旅客機が着陸に失敗し炎上、多数の死傷者　プーケット（朝日新聞）

2007年09月16日(日) 23時10分

　タイ南部プーケット島の空港で１６日午後４時（日本時間同６時）ごろ、タイの格安航空会社「ワンツーゴー」が運航するバンコク発プーケット行きの旅客機が着陸に失敗し、大破して炎上した。乗客乗員合わせて１３０人が乗っており、多数の死傷者が出ている。

タイ・プーケットの空港で１６日、着陸に失敗して炎上した旅客機を消火する消防隊員ら＝ＡＰ

　警察当局によると、旅客機は着陸した後に滑走路をオーバーランし、隣接する林に突っ込んだらしい。その後、機体から火の手が上がったという。消防当局などが消火、救助活動をしている。

　地元メディアは午後９時（同１１時）現在、「７４人の死亡が確認された」と伝えた。一方、プーケット県当局は「４２人を病院に搬送したが、あとは死亡した可能性がある」としている。

　乗客は１２３人で乗員が７人。乗客には英国やオーストラリアなどの多くの外国人が含まれているという。バンコクの日本大使館が搭乗者名簿を入手して調べたところ、「日本人らしい名前はなかった」としている。航空会社も「日本人は含まれていない」と述べた。

　航空会社によると、事故を起こしたのはＭＤ８２型機。当時、同空港の周辺は強い風雨が続いていた。空港当局者は「パイロットは滑走路もよく見えなかったのではないか」と話した。空港は一時閉鎖された。

　「ワンツーゴー」はタイ国内の地方路線を運航している。

　プーケットはタイ有数のリゾート地で、日本からも多くの観光客が訪れている。