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2007年09月16日(日) 21時11分

旅客機が着陸に失敗し炎上、多数の死傷者 プーケット 朝日新聞

 タイ南部プーケット島の空港で16日午後4時(日本時間同6時)ごろ、タイの航空会社「ワンツーゴー」が運航するバンコク発プーケット行きの旅客機が着陸に失敗し、大破して炎上した。乗客乗員合わせて128人が乗っており、警察当局によると、多数の死傷者が出ている。

 警察当局によると、旅客機は着陸した後に滑走路をオーバーランし、隣接する林に突っ込んだらしい。その後、機体から火の手が上がったという。消防当局などが消火、救助活動をしている。

 地元メディアは警察当局の話として約40人が死亡したと伝えたが、地元プーケット県の当局者は「約9割が死亡した模様だ」と述べた。地元テレビによると、約20人のけが人が病院に運ばれた。

 乗客は123人で乗員が5人。乗客のうち56人が外国人だという。航空会社は「日本人は含まれていない模様だ」としているが、日本大使館で確認を急いでいる。

 事故当時、同空港の周辺は強い風雨が続いていた。空港当局者は「パイロットは滑走路もよく見えなかったのではないか」と話した。空港は一時的に閉鎖された。

 「ワンツーゴー」はバンコクに本社を置く航空会社「オリエントタイ」の子会社で、タイ国内の地方路線を運航している。

 プーケットはタイ有数のリゾート地で、日本からも数多くの観光客が訪れている。

http://www.asahi.com/international/update/0916/TKY200709160114.html