記事登録
2007年09月16日(日) 16時51分

職員に無料パス私的利用許可 神戸市交通局産経新聞

 神戸市交通局が職員に発行し、地下鉄やバスに無料乗車できる職務乗車証について、職務以外の私的利用を認めているほか、休職中の職員にも発行していることが15日、分かった。地下鉄を経営する9都市中、神戸市以外で私的利用を認めるケースはない。横浜市と大阪市は10月から職員への個人配布の廃止を決めたが、神戸市は「今後も変更する予定はない」といい、職員の“厚遇”として批判を浴びそうだ。

 神戸市交通局は職務乗車証を同局の全職員約1300人に交付。磁気カード式でカードには氏名、年齢、本人の写真が入っている。

 市交通局は「職務のほか、私的利用も認めている。人に渡すなどの不正をしなければ使い方は自由」という。配布対象者には、約100人の嘱託職員や病気休職の12人も含まれている。

 地下鉄を運営する札幌市、仙台市、横浜市、東京都、名古屋市、大阪市、京都市、神戸市、福岡市の9都市のうち、10月以降も職員全員に乗車証が交付されるのは福岡市と神戸市だけ。さらに、神戸市以外は、職務上必要な場合などに限定した使用を原則としており、私的利用や休職者への配布を行っているところはないという。

【関連記事】
「国家公務員の不信感」は西高東低 近畿で7割
「官」との給与格差2倍…国「民」は怒ってます
現業職の公務員給与、民間の1.6倍も…総務省調査
【主張】現業地方公務員 許されぬ常識外れの高給
キタで豪遊、国税局職員 特別待遇で処分へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070916-00000911-san-soci