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2007年09月15日(土) 13時25分

えー、また組閣?!議員要覧、5万部1000万円分パー産経新聞

 安倍晋三首相の突然の辞任表明で、国会議員のプロフィルを紹介する「国会議員要覧」5万部が廃棄処分になることが分かった。出版元の国政情報センターによると、被害額は約1000万円にもなるという。同社は「こんなことは初めてです」と肩を落としている。すんでの所で印刷を止め、実害がなかった出版社もあり、思わぬ影響を与えている。

 国会議員要覧は毎年2月と8月に最新情報を盛り込んで発行されているが、今年は参院選後に内閣改造があったうえ、民主党の圧勝で委員会のポストが流動的だったことから、発行日を今月18日に遅らせていた。同社は、臨時国会が開会し、委員会のポストが確定した10日に印刷を開始。すでに一部は帳合作業に入っていた。ようやく出版という段になって、まさかの辞任表明。要覧には議員の現職を載せるため、発行できなくなってしまった。同社は「郵政解散のときは印刷前に止めることができたのですが…」とがっくり。総裁選と組閣を待ち、改めて編集作業から始めるという。

 一方、同じく発行を遅らせていた「国会便覧」(日本政経新聞社)は19日の発行を目指してすでに印刷会社に発注していたが、急遽(きゅうきょ)印刷を中止。すでに刷ってしまった表紙はそのまま生かして、新内閣の内容を盛り込んで発行する。同社は「首の皮一枚でつながりました。新総裁は早く決めてほしい」と冷や汗をふいていた。

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