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2007年09月14日(金) 00時00分

中国のネット利用者、7割が「ネット症候群」朝日新聞

 13日に発表された「中国インターネット利用者健康状況調査白書」によれば、インターネット利用者の4割以上が週末の大部分の時間をインターネットに当てており、7割以上がある程度の心理的な問題を抱えているという。インターネット症候群は中国のインターネット利用者にとって重大な問題となっている。

 「39健康網」が発表したこの「白書」によれば、いわゆるインターネット症候群は、利用者が長時間、もしくは不適切にパソコンを使用し、インターネット閲覧をすることで、マウスの使用による手の筋肉や神経の障害、眼精疲労、視力減退、肩こり、腰痛、不眠、健忘、注意力の欠如、焦燥、抑うつ、ネット依存、自信喪失などの心身の不具合、および関連する様々な「亜健康」(病気と健康の中間の状態)の症状を引き起こす可能性がある。インターネットが普及して以来、パソコンの電磁波、運動時間の減少、インターネットへの依存などが、常にインターネット利用者の健康への3大脅威とされて来た。中国のネット利用者の急激な増加とネットへの依存心の増大に伴い、インターネット症候群はすでに普遍的な問題となっている。

 調査結果によれば、95%のネット利用者が「亜健康」という概念にある程度の理解があるものの、ネット利用者の健康状態は楽観視できないものとなっている。73%の人がめまい、不眠、関節痛などの問題を常に抱えている。30%のインターネット利用者本人、もしくは友人が高血圧やその他心血管の疾病を持っており、50%の人が時おり胃痛を感じているという。しかし同時に、ネット利用者は自分の健康について十分に重視していない。ネット利用者の半数以上は毎年健康への投資額が1000元に満たず、63%の人が軽い頭痛やかぜに対し、自分の判断で薬を買って対処している。

http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200709140217.html