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2007年09月14日(金) 17時00分

熊本市消費者センター:高齢者の相談やや減少 「購入前に相談を」 /熊本毎日新聞

 熊本市消費者センターは13日、高齢者をめぐる消費相談統計(4〜8月)を発表した。お年寄りやその家族などからの相談は1643件で全相談件数の24%で、昨年度の31%より下がった。センターは「高齢者狙いの架空請求や悪質な訪問販売自体がなくなったわけではない。その場ですぐに購入・契約せず、誰かに相談してほしい」と話している。
 センターは毎年、敬老の日に合わせて、4〜8月期の統計を公表している。今年度は「振り込め詐欺」などの架空請求が減少した。架空請求への関心が高まり、だまされにくくなったためとみられる。
 販売方法や手口についての相談では、布団や健康食品の購入、屋根の工事などをしつこく迫る家庭訪問販売が119件と最多だった。
 「業者が5時間も居座り、『印鑑を作らないと家族が病気になる』などと脅され、70万円で印鑑の契約をした。解約したい」などの相談も寄せられているという。高齢者を会場に集めて日用品をほぼ無料で配り、興奮させた後で高額商品の契約を迫る催眠商法に関する相談も、依然として多く寄せられている。
 市消費者センターの相談窓口は平日午前9時〜午後5時、096・353・2500で受け付けている。【谷本仁美】

9月14日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070914-00000283-mailo-l43