記事登録
2007年09月13日(木) 11時17分

不正口座開設容疑で4人逮捕 約13億円を資金洗浄か朝日新聞

 架空の会社名義で銀行口座を不正に開設したとして、千葉県警は13日までに、ナイジェリア出身で日本国籍の埼玉県坂戸市の会社役員野口クリストファーアリリ容疑者(39)と千葉県八千代市の住吉会系暴力団幹部福田学容疑者(38)ら暴力団関係者3人を詐欺の疑いで逮捕した。4人が開設した約100口座には、海外から計約13億円の入金が確認されており、県警は口座が犯罪収益の資金洗浄に使われていたとみて調べている。

 ほかに逮捕されたのは、同県四街道市の会社役員小高正巳(41)と住所不詳、大工見習植田学(26)の2容疑者。4人は容疑を認めているという。

 県警捜査4課の調べでは、4人は05年4月から10月にかけ、海外の詐欺集団が現金を振り込ませるために使う口座と知りながら、千葉市と同県船橋市の都市銀行に架空の会社名義で口座を開設した疑い。

 同課によると、4人は04年12月から06年10月にかけて、千葉市や船橋市などの都市銀行や地方銀行で約100口座を開設。米国、ドイツ、カナダ、イギリス、オーストラリア、スイスから約13億円が送金された。その後、約2億6000万円がカナダ、中国、イギリスの口座に送金されたことを確認したという。

 同課は、海外の犯罪組織が、この口座を中継点に多額の資金洗浄を行っていた可能性が高いとみて調べている。

http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY200709130109.html