埼玉県警は１３日、オウム真理教（アーレフに改称）の施設として使う目的を隠して一軒家を借りたとして、信者の田口恵子（４５）、生田美幸（４２）の両容疑者を詐欺容疑で逮捕し、さいたま市見沼区東大宮１丁目の一軒家と別の住宅の２カ所を家宅捜索した。田口容疑者は黙秘しているという。
調べによると、田口容疑者らは０４年４月、不動産業者の男性（７７）から教団施設として一軒家を借りる際、信者であることを隠し、「一人暮らしをする」などと偽って賃貸契約を結んだ疑い。借りた住宅は信者の間で「メディア部」と呼ばれ、全国の信者や一般人向けに松本智津夫（麻原彰晃）死刑囚の教義ＤＶＤなどを作っていたという。一時は信者１０人ほどが暮らしていたとされる。
同県警は７月、県内や東京都内にあるオウムの関連施設１０カ所を詐欺容疑で家宅捜索。オウム信者であることを隠し、民間の不動産業者から教団施設を借りるためのマニュアルなどが見つかったとされ、関連を調べていたという。
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