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2007年09月12日(水) 18時55分

ボンバル機で主脚折れ事故相次ぐ 国内5機、運航停止朝日新聞

 カナダ・ボンバルディア社は12日、同社のDHC8—400型機の主脚が壊れる事故が相次いだとして、着陸回数が1万回を超える同型機の運航を停止するよう、全世界の航空会社に求めた。国内の同型機は24機。うち日本エアコミューターの3機が1万回を超えているため、国土交通省は同日、3機の運航停止を指示した。全日空グループの14機は該当しないが、同社は9000回を超える2機について、自主的に運航停止を決めた。

 この影響で、日本エアコミューターは12日、鹿児島—沖永良部間、大阪—大分間の計4便を欠航。13日は鹿児島—福岡間など13便が欠航、2便が遅れる。全日空はダイヤへの影響はなかった。

 今回の指示は、スカンジナビア航空(SAS、スウェーデン)の同型機が9日(現地時間)にデンマークの空港で、12日(同)にリトアニアの空港で相次いで着陸直後に右主脚が壊れる事故を起こしたことを受けた措置。ボンバルディア社は主脚メーカーの米・グッドリッチ社と調査し、事故を防ぐための検査を近く指示する方針で、それまで運航再開はできない状況だ。国内の航空会社関係者は「信じられない事態。早急に対応してほしい」としている。

 同型機をめぐっては、3月に高知空港で全日空機の前脚が出ない事故が発生するなど、トラブルが多発している。

http://www.asahi.com/national/update/0912/TKY200709120327.html