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2007年09月12日(水) 18時53分

不正表示で米卸業者2社に改善命令 農水省朝日新聞

 農林水産省は12日、精米日を偽って表示していたとして、千葉県習志野市の米卸売会社「丸広米穀」に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき改善命令を出した。同社は04年3月末にもブレンド米を「あきたこまち100%」と偽って販売して県から改善を指示されており、今回は指示より重い命令処分とした。

 JAS法では、複数の米を混ぜた場合、精米日には最も古い日付を記す必要がある。しかし、同社は県から改善指示を受けて以降も、すでに精米された格安米を仕入れて玄米を混ぜ、精米をやり直した日付を記して販売し続けていた。首都圏の量販店やスーパーで、ここ1年に3229トンが販売されていたという。

 また、同省は、東京都世田谷区の米穀店「千歳屋商店」に対しても改善命令を出した。「新潟県産」「魚沼産」コシヒカリ100%と記しながら、実際には千葉県や茨城県産の米を2〜5割混ぜていたという。同社も昨年6月に東京都から同様の違反で改善指示を受けていた。

http://www.asahi.com/national/update/0912/TKY200709120324.html