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2007年09月12日(水) 06時25分

司法試験考査委員、教員からの登用を大幅減へ朝日新聞

 新司法試験で問題作成を担当する「考査委員」について、法務省は、法科大学院の教員からの登用を大幅に減らす方針を固めた。考査委員を務めた慶応義塾大法科大学院教授(退職)が試験の前に学生を相手に答案作成の練習会を開くなどしていた問題を受けた措置。12日に開かれる司法試験委員会に提案する。

 考査委員は、必須科目は1科目につき16人。検事や弁護士などの実務家と学者8人ずつで構成し、出題から採点までを一貫して担当している。今回の問題で法科大学院で教壇に立つ教員が考査委員を務めることに疑問の声が出ていた。

 法務省は今後、考査委員を出題と採点の2段階に分けて選任。出題にかかわる考査委員の数を減らすことにより、法科大学院教員の数を大幅に減らす。採点については、試験が終わった後に改めて教員を選任して人数を確保する。

http://www.asahi.com/national/update/0911/TKY200709110514.html