記事登録
2007年09月11日(火) 14時03分

公務執行妨害で起訴の男性無罪 千葉地裁支部朝日新聞

 任意同行を求められた際に警察官を殴ったとして、公務執行妨害の罪に問われた、千葉県館山市の元団体職員の男性(58)に対する判決で、千葉地裁館山支部(田中邦治裁判官)が無罪(求刑懲役1年6カ月)を言い渡したことがわかった。田中裁判官は「現場にいた2人の警察官の証言は信用できない」と判断した。

 判決は今月4日付。公判で男性は「殴っていない」と否認。男性が暴力を振るったという状況については、殴られたとされる警察官と現場にいた別の警察官の証言内容が異なっていた。

 起訴状などによると、男性は3月25日午後10時10分ごろ、自宅近くの民家の窓ガラスを割った器物損壊の疑いで自宅から館山署へ任意同行を求められた。その際、同署員1人の顔などを殴ったとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕され、起訴された。器物損壊容疑は立件されなかった。

http://www.asahi.com/national/update/0911/TKY200709110250.html