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2007年09月11日(火) 13時54分

足立区教委が実態調査へ 学力テスト問題朝日新聞

 東京都が05年1月に実施した小中学生対象の学力テストの問題を事前に校長らに配布していた問題で、足立区教育委員会は11日、記者会見した。斉藤幸枝教育長は、問題を使って事前に練習したことはないとしたが、当時の関係者から聞き取り調査して実態を解明する方針を示した。

 学力テストがあったのは05年1月18日。区教委によると、問題を事前配布したのは04年12月21日の校長会で、小学校は4教科中2教科(国語・算数)、中学校は5教科中3教科(国語・数学・英語)の問題が入った封筒を手渡した。その後、年末の27、28日になって本番用の問題を児童・生徒の人数分、各学校に搬入したという。

 斉藤教育長は「当時から学力向上に力を入れていた。特に小学生にとっては問題と解答用紙が別々のテストは初めてだったので、しっかり周知したかったのだろう」と述べた。だれが事前配布を決めたのかについては「わからない」(中村豊教育指導室長)とした。

 都教委は「学校番号などの記入方法について校長らに説明するのは問題はないと思うが、漏洩(ろうえい)などはあってはならない」との見解だ。

http://www.asahi.com/national/update/0911/TKY200709110249.html