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2007年09月10日(月) 00時00分

世界史の流れ 90秒で見てみよう朝日新聞

 高校で必修になっている世界史なのに、学ぶべき分量が多いゆえに数多くの高校で敬遠され他科目の授業に置き換えられていた——。大学受験を控えて卒業認定が危ぶまれ、大規模な補習騒ぎがあったのは昨秋のことだ。何年に何が起きてどうなったのか、記憶していくのは歴史好きでないと確かに苦痛だろう。それなら世界史の流れを90秒で見られるウェブがある。歴史に興味を持つ入り口になりうるし、歴史知識を持つ人なら地図の見せる変化に時々のエピソードが思い起こせる。

 「マップス・オブ・ウオー」(http://www.mapsofwar.com/)は英語圏のウェブで、大学で国際問題を専攻、コンピューターの趣味を持つ研究者が昨年9月に開設した。「History−of−Religion」(宗教の歴史)と「Imperial−History」(帝国の歴史)がまず見て欲しい項目。いずれも紀元前3千年から20世紀まで5千年の歴史を、世界地図のアニメーションで表す。

 「よく見かける戦いに次ぐ戦いではなく、大きな絵を描いてみたかった」とメールで説明してもらった。ふたつの地図が示す宗教の勢力争いと政治上の版図をシンクロさせて理解できればもっと楽しい。

 世界史の面白さには細部の知識が欠かせない。高校の授業から生まれた「世界史講義録」(http://www.geocities.jp/timeway/)で気になった部分を読むと良い。

http://www.asahi.com/kansai/entertainment/webtu/OSK200709100030.html